本日の手術紹介です。
前回のブログで紹介した、バッグを取り出して自然な胸を取り戻した症例の詳細を追っていきます。
37歳女性
165cm/55kg
5年前にシリコンバッグ豊胸術を受けるも先月くらいから左胸だけ突然柔らかくなり、不安になり当院を受診されました。
エコー検査にて、大胸筋下にバッグを認め、左側のバッグに破損が見られました。
術前
左側が大きく見えるのは、シリコンバッグが包まれているカプセル内で組織液と漏れ出たシリコンが反応して内容物が増えているからです。
術中
左側はシリコンと組織液が混じってドロドロの内容物が存在しました。
左右ともに大量の生理食塩水で洗浄し、コンデンスリッチファット(CRF)を注入しました。
皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下でカプセルの上という4つの層に、ミルフィーユのように繊細に注入します。
他院の先生に教えていただいたのですが、「ミルフィーユの様に繊細に注入」って言葉が最近良く使われてるらしく、そのオリジナルは僕のようです(笑
どうぞどうぞ、みなさん使ってください
(*´∀`*)
ちなみに最近は
ミルフィーユの一枚一枚も、シルクを織るように繊細に注入しております
(*´∀`*)
まだ全体的に腫れていますが、特に左胸にまだ内出血が残っているのがわかると思います。
これはバッグを抜去した後のカプセル内に一時的に水が溜まっている状態で、約1ヶ月ちょっとかけて完全に吸収されます。
そのため1ヶ月後のチェックでまだ内出血が残っている場合がありますが問題はありません。
術後半年
ナチュラルなバストを取り戻しましたね
(*´∀`*)
違う角度からも見てみましょう。
術前
バッグが上方にずれて入っているために乳首は下を向いています。
術後半年
下向きだったバストがしっかりと上を向きましたね
(*´∀`*)
アンダーバストは75cmのまま
トップバストも84.5cm→84.5cmと
サイズをキープしながらナチュラルなバストを取り戻すことが出来ました!
(*´∀`*)
次回のブログでは、脂肪採取部位に関しても着目いたします!