それでは本日の手術紹介を見てみましょう。
30歳女性。
10年前にシリコンバッグ豊胸術を受けたゲストです。
術後のチェックでカプセル拘縮、そして乳腺内の石灰化を指摘されました。
本人の自覚症状としては、カプセル拘縮にともないシリコンバッグにシワが寄っているため、皮膚の上からも一部固く触る違和感が気になります。
前医では石灰化と脂肪注入は見分けがつかないからシリコンバッグの入れ替えを薦められましたが、実際のところはどうなのか、という事を聞くために当院にご来院されました。また脂肪豊胸の安全面と定着率がとても不安ということでした。
163cm、53kg。
石灰化と脂肪注入は明らかに見分けがつくことをまず説明し、エコー検査を行いました。
エコー検査にて左乳腺内に小さなのう胞と石灰化を認めました。右乳腺内にも小さなのう胞をみとめました。
乳腺内の石灰化はシリコンバッグ手術とは関連無いと考えて良いでしょう。のう胞はよくある所見で、特に異常なものではありません。
大胸筋下にシリコンバッグをみとめ、左右ともカプセル拘縮にともなうリップリング(シリコンバッグにシワが寄っている状態)を認めました。
お身体を拝見したところ、太もも周りにはある程度脂肪がついているので、太腿全体から脂肪を採取し、シリコンバッグを取り出して同時にコンデンスリッチ豊胸術を行うことを提案しました。
この時点でゲストから
「前医では脂肪豊胸をした後は乳癌のしこりと見分けがつきにくいからやめたほうが良いと言われたんですが実際はどうですか?」
という質問がありました。
当院ではコンデンスリッチファットを皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下(のカプセルの上)に注入します。
そのため乳腺には一切触りませんし、乳腺内に脂肪が入ることはありません。
乳腺内に発生する乳癌との区別は容易ですのでご安心ください。
手術
ご覧のように脂肪採取部位をデザインして臨みました。
取り出したシリコンバッグ。
225ccのコヒーシブシリコンバッグが大胸筋下に挿入されていました。
30歳のゲストで10年前に挿入ということは20歳という若さでシリコンバッグ豊胸術を受けたということで…まだ骨が柔らかい時期に手術を受け、長期間挿入されていたために肋骨に変形が見られます。
左右とも胸の下半分が凹んでいるのがお判りになるでしょうか。
バッグを抜去したまんまでは胸が凹んでしまうので、しっかりとCRFを注入していきます。
100%混ぜ物なしのCRFを皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下でカプセルの上という層にミルフィーユの様に注入していきました。
腫れや内出血が消えてホット一息の状態ですね。
脂肪の定着を助けるために術後3ヶ月は体重を減らさないように気をつけてくださいね。
腫れが引いて細くはなりましたが、今は拘縮がmaxで出ている状態です。
拘縮はストレッチをすることで半年ほどかけて消失します。
拘縮が消失するともう一層スリムになりますので楽しみにしていて下さい。
しっかりとバストアップした状態をキープしました。
アンダーバスト70cm→71cm、トップバスト81cm→82cmとサイズをキープしました
(*´∀`*)
しっかりとバストアップをキープ出来ましたね。
脂肪採取部位の変化も見てみましょう。
しっかりとスリムになりましたね
(*´∀`*)
スリムになりましたね
(*´∀`*)
しっかりと結果を出せて何よりです
(*´∀`*)