「シリコンバッグを抜去してヒアルロン酸の注入を薦められたんですが、先生はどう思われますか?」
という質問をよく受けます。
結論としてはおすすめしません。
その理由を、今回のブログでしっかりと説明していこうと思います。
ゲストは42歳女性。
大胸筋下に大きいバッグを挿入したけど仕上りが不自然で、健診へ行くのも恥ずかしいためバッグを抜去しました。
その際に前医の勧めでヒアルロン酸を注入しましたが、やはり不自然な仕上がりになってしまって当院を受診されました。
シリコンバッグを抜去してヒアルロン酸に置き換える場合、どうしても胸の下からの切開となります。
理由は脇を切ってもヒアルロン酸が上手くバッグの入っていたカプセルの中に入らないから。
脇の傷からヒアルロン酸を注入しても、ヒアルロン酸が脇の方に流れてきてしまいます。
そのため胸の下からのアプローチとなるのですが、写真のように非常に、非常に不自然な形になります。
コレで良し!
とは1ミリも思えませんね。
今回のゲストもせっかくシリコンバッグを抜去したのに、ヒアルロン酸を注入したことで余計に不自然になってしまったバストを気にしてご来院されました。
そこで今回はまずヒアルロン酸を除去する施術を行いました。
手術はエコーを使いながら、確実にヒアルロン酸が溶けて除去できたのを確認しながら行います。
溶かしたヒアルロン酸です。
カプセルの中にヒアルロン酸を注入することでヒアルロン酸の吸収が遅く、長持ちする。
という目的は有るのかもしれませんが、形が不自然であり、結局は吸収されてしまうか溶かすかすることになるから根本的な解決にはなっていません。
以上の理由から中居は、シリコンバッグを除去後にヒアルロン酸を注入する手術は、基本的に間違った施術であると考えています。
傷は目立つものの、幸いなことにヒアルロン酸は全て溶け、胸はぺったんこになりました。
ここから自然なバストアップを取り戻すための闘いが始まります。
◎ヒアルロン酸豊胸については、『ザクリニックのコラム』でも、様々な情報をご紹介しています。