昨年の話。
20歳の女性がバストアップのご相談でいらした時、いろいろと話しているうちに
「実は目の下のクマも気になっていて、今度別のクリニックでハムラ法の手術を受ける予定なんです〜」
というお話を聞いてびっくりしました。
20歳の女性にハムラ法???
何を考えてこの手術を薦めたんだろう…
次は今年に入ってからのお話。
目の下のクマが気になってご来院された30代の女性。
「外のクリニックで『裏ハムラ法じゃないと良くならないよ』と言われて…」
むむむ
理論的に裏ハムラ法じゃないとダメな理由ってなんだろう…
目の下のたるみ、クマの治療方法にはいくつかあります。
・古典的な下瞼たるみとり(皮膚切除+下瞼脱脂)
・下瞼皮膚切除
・経結膜的下瞼脱脂
・ハムラ法
・裏ハムラ法
・fillerによる下瞼凹みに対する注入
これらの手術の選択には厳密な診断適応があり
「執刀医がこの手術が得意だから薦める」
「今この手術を安く提供しているからこの機会に是非!!」
というものでは決してありません。
皮膚のたるみが無くて目の下の膨らみもない、目の下のクマが、凹みのみが原因で生じている20歳の女性にハムラ法は完全に適応外の大げさな手術です。
「裏ハムラ法じゃないと良くならない」といったことは決してありません。経結膜的下瞼脱脂とマイクロ CRFを組み合わせても、まったく同じかそれ以上の効果がある上にダウンタイムが短くすみます。
下瞼たるみとりも麻酔や手術法、術後のケアに工夫を凝らせばダウンタイムを限りなく短くする事ができるのです。
そんなわけで今日の手術紹介は
経結膜的下瞼脱脂
20代女性。
笑ったときに膨らむ下瞼の脂肪が気になる、というご相談を受けての手術です。
皮膚のたるみ(-)
下瞼の膨らみ(+-)
下瞼の凹み(-)
下瞼の弾力 good
という診断より経結膜的下瞼脱脂の手術を選択しました。
また、今回は膨らみも少ないので除去する脂肪の量にとても気を使わなくてはなりません。
術前
デザイン
手術翌日
麻酔の仕方、手術方法、術後のケアに工夫を凝らせばここまでダウンタイムを軽減する事ができるのです。
…やばい
今回のブログにはギャグがひとつも無いぞ(^_^;)