今日はシリコンバッグを取り出して同時にコンデンスリッチ豊胸術を行いました。
術前から軽い漏斗胸が認められ、胸の谷間〜鎖骨にかけて若干の凹みが認められました。
ところが大胸筋下に入ったシリコンバッグを取り出してビックリ。
強度の漏斗胸が、シリコンバッグで隠されている状態でした。
さらに長期間(10年以上)シリコンバッグが入っていた影響で肋骨が凹んでいたため、シリコンバッグを抜去した状態では胸の中央部に大きなくぼみが出来ている状態でした。
コンデンスリッチ豊胸術により十分なバストアップを行った上で、漏斗胸部分にしっかりと脂肪を注入することで凹んでいた部分をflatに。
健康的な胸を取り戻すことができたと思います。
いやぁ難しかった。
今日のOPEはモニターになられているので、いずれご報告いたしますね。
そこで今回のブログは漏斗胸を伴うゲストにコンデンスリッチ豊胸術を行った手術紹介をお送りします。
48歳女性
159cm、45kg。
バストの左右差が2カップ以上有るため、左右差を無くしたい、というご希望でご来院されました。
まずは元々の肋骨の作りに左右差がありますね。
肋骨の左右差、胸の皮膚の左右差はいかんとも改善し難いですが、他の部分をしっかりと補うことで左右差を改善させていきます。
漏斗胸という状態で、右胸の上部が凹んでいるのがわかります。
また、デコルテの肋骨の感じも気になるところですね。
今回は太腿全周からしっかりと脂肪を採取し、バストアップをするとともに、漏斗胸部分やデコルテ部分の皮下にも脂肪を注入することで、コンプレックスを解消していきます。
手術は静脈麻酔で行います。
硬膜外麻酔を併用すると呼吸が止まりやすくなります。
その結果、しっかりと眠ることが出来ず、名前を呼ぶと返事が返って来る程度の深さの麻酔しかかけることができません。
結果、術中に怖い思いをしたり痛い思いをしたりします。
当院は静脈麻酔のみで行うため、しっかりと眠ることができます。
そのため術中に怖い思いをしたり痛い思いをしたりすることがありません。
今まで何人か「私はいつも術中に麻酔が覚めちゃうんです。今回は大丈夫ですか?」と質問を受けたことはありますが、術中に起きた人は0人!
100%完璧に眠ることが出来ますのでご安心ください(笑
胸には混ぜ物なしの100%コンデンスリッチファット(CRF)を注入していきます。
現在のところ法的には
・CRFを50ccだけ注入し、濃縮していない脂肪を150cc注入してごまかしても
・混ぜ物をせずにCRFを200cc注入しても
どちらも「コンデンスリッチ豊胸術」と呼んで問題ない状態です。
が
当院ではシコリゼロ、定着率maxを目指すために後者を選びます。
混ぜものしちゃぁね…しこりになるわ定着率落ちるわでいいことありません(手術する方は楽ですが)。
そこで今回は
右側の胸に
デコルテ50cc、漏斗胸部分50cc、皮下100cc、乳腺下50cc、大胸筋内50cc、大胸筋下50cc
左側の胸に
デコルテ50cc、皮下100cc、乳腺下25cc、大胸筋内25cc
注入して左右差、漏斗胸の凹みを改善させ、デコルテをふっくらとさせました。
デコルテ部分を埋めるととたんにふっくらして見えますね。
術後3ヶ月は脂肪の定着を助けるために体重を減らさないようにしていただきます。
完全に定着しました。
アンダーバスト65.0cm(呼気時)のまま、トップ74.5cmから78.0cmへとバストアップしました。
(*´∀`*)
別の角度からも見てみましょう。
漏斗胸部分がしっかりと埋まり、デコルテの肋骨も改善しましたね。
(*´∀`*)
最近漏斗胸を改善させたいというご相談をたくさん受けます。
肋骨を切って反転させる、という手術もありますが、自然に改善させ更にバストアップもできるコンデンスリッチ豊胸術が、見た目も結果も最適ではないかと思います。